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グローバル社会で必要な英語力を身につけるコツ

こんにちは。Dr.パパスです。

皆さんはお子さんの英語教育に関してどのように考えていますか?

日本経済も明るくない昨今、海外でも働く選択肢がある、というのは強みになります。

そんな中で必要になってくるのは英語力ですよね。

小学生からも英語教育が始まるようになりました。

しかし我々が中学から6年間英語を勉強しても、自信をもって英語力がある、と言えた方はどの程度いたのでしょうか。

恐らく英語の学習期間が伸びたからと言って、学校教育に一任するのは難しいと思います。

Dr.パパス
Dr.パパス

私は海外学会で大苦戦するレベル

Dr.ママス
Dr.ママス

外人さんが来たら翻訳アプリを使ってます

そんな両親が、子どもにグローバル社会に対応した英語力を身に着けさせるにはどうしたらよいか?

今回は、「成功する家庭教育 最強の教科書」の中から参考になる英語教育法があったので紹介します。

著者は現在、ブルーマーブル英語教室の代表をされている方です。

娘さんを独自の教育法でハーバード大学に合格させています。

本書では、ヒロツルメソッドと題した教育法が書かれており、この前紹介した「読解力を身につける方法」とは一線を画する方法が書かれています。

そちらも気になる方は是非本書を購入してみてください。

この記事でわかること

グローバル社会で行きていくための英語勉強法とは何か?

英語力を伸ばす基盤は大量の英単語の暗記

良質な英文をそのまま覚えて英文法を身につける

結論:小学校低学年から英検を活用する

目標は小学生のうちに英検準2級

本書の著者が推奨している方法は、とにかく先取りしてスタートダッシュさせる方法です。

「英語に9割は単語で決まる」というのが著者の理念で、英単語を暗記することを重視します。

そのため小学校低学年から英検を活用して英単語をガンガン暗記させます。

英語の検定というと、大人になるとTOEICやTOEFLが有名です。

なぜ英検を選ぶのか?

①大学入試の英語で採用されている民間試験の中で、採用率がトップ!

②読む・聞く・話す・書くの4技能における目標が細かく記載されていて、わかりやすい

③私立中学の入試にも4技能型が採用されるかも?

といった理由から本書では英検の活用が推奨されています。

グローバル対応しつつ、日本の受験対策になれば一石二鳥ですよね。

可能なら未就学の時期から英語を始める

ではいつから英語学習を始めるのか?

小学校から始めてもいいですが、本書では未就学児でもできる方法も紹介されています。

未就学児から英語なんて、と思うかもしれませんが、海外の子どもは小さい頃から英語を習得しているので全く問題ですよね、というのが著者の考えです。

日本語も分からないうち英語なんてと思いますが、重要なのは英語をそのまま覚える事です。

英単語というと日本語と一対一対応で覚えがちです。

しかし未就学児では、絵と単語を一致させばいいのです。

例えば、

猫の絵の裏に「cat」と書いてある

ケーキの絵の裏に「cake」と書いてある

そんな単語カードを自作して学習させるのだそうです。

そうすれば英語→日本語と脳内変換せずに身につけられますよね。

Memo

●英単語は、「絵」と「英語」を一致させて英語のまま身につける

では、具体的にどのように学習を進めるかに関して紹介します。

英単語の覚え方

最初は英検5級からスタート

最初のステップは英検5級程度の600個を覚えることです。

英単語を覚えるペースは1週間に100個が目安だそうです。

1週間100個が目標なので、平日20個の暗記が必要になります。

休日は英語の勉強はお休みの予定です。

本書では下記の英単語帳を使った方法が紹介されていました。

使い方ですが、

準備編

①覚える英単語の範囲の、最初と最後に付箋を貼る

ゴールを明確してあげる。付箋をはずす事で自己効力感を高める

②一つの英単語に対応した一つの日本語を◯で囲む

英語と日本語を1セットにして暗記しやすくする。フィーリングに合うものでOK。

③英単語を読み上げる

音声データを活用してもいいけど、親の音読の方が効果大(他の本でもデータあり)

実践編

①英単語に指を添えてよく見る

②音声データまたは親の音読を聞く

③指でなぞりながら、英単語の音読をする

どの文字を読んでいるかを意識しながらなぞり読みをするのが重要!

④日本語を音読する

〜①〜④を20単語分繰り返す〜

このなぞり読みが英語の読みを身につけるのに非常に重要なのだそうです。

月曜からスタートして、火曜日は月曜日の20単語の復習をしてから、火曜日の20個を覚えます。

水曜は、月曜20個+火曜20個の復習+水曜分の新しい単語20個。

木曜は、月曜20個+火曜20個+水曜20個の復習+木曜の新しい20個

金曜は、月曜20個+火曜20個+水曜20個+木曜20個の復習+金曜の新しい20個。

といった具合に進めます。

復習は赤いシートを使って覚えてるかのセルフチェックを、20個で1分程度で行います。

金曜は100個分やるので、大変ですよね。

それでも所要時間は約10分だそうです。

このペースでやれば、小学校3年生から始めても6年生までに英検準2級レベルまでの英単語を修得できます。

小学校では600〜700個の英単語しか覚えないそうで、この方法だと2年半で約4000単語を覚えられるそうです。

ハグをして暗記脳を育てる

とは言え、こんなハイペースの暗記を子どもができるのか?

自分の過去を考えても受験の真っ只中は別として日々10個も英単語を毎日覚えたりはしてませんでした。

これまでの記事でも紹介したようにネガティブなことを言っても子どもは成長しません。

むしろやる気を失っていくだけです。

そのため、本書でも暗記脳を育てるためには子どもをディスるのではなく、ハグすることを推奨してます。

ノルマが20個で、10個しか終わらなくても決して「10個しか」というようなネガティブ発現は厳禁。

飽きる前を見計らって「良く頑張ったね!」と褒めて抱きしめましょう。

著者が経営しているスクールでも、暗記の後にはハグタイムを設けているのだそうです。

子どもは大好きな両親からのポジティブなアプローチで、最もやる気を出してくれます。

英文法も暗記して身につける

英文の構造は、暗記で脳に染み込ませる

著者の理念は「英語は単語が9割」です。

では英文法はどうすればいいのか?

こちらも丸暗記を推奨しています。

とにかく勉強は暗記が基本というのが本書では随所に散りばめられてます。

英語に関しては、英語のスクールを経営し、実績も上げていることもあり説得力があります。

確かに中学英語で、「SVC」だとか「SVOC」とか習いましたが使いました?

Dr.パパス
Dr.パパス

大人になって使った覚えはないです

英会話はフレーズの組み合わせでございます

と、私の経験からも確かに英文法って役になった覚えがないです。

英語論文も読んでれば単語の意味でなんとなく分かりますしね(基礎研究の論文は別)。

ということで、英文法も英検で使われる良質な英文を暗記をします。

本書で紹介されている本はこちら。

準備編

①答えを()に赤ペンで数字を入れる

Q. What do you need for school?

A. I need new pens and a ( ) , Mom

1 bench 2 coin 3 notebook 4 week

と書かれていれば、3と()内に記載する。

②確認用ノートを作る

ノートには問題番号だけ書けばOK

実践編

①数字の部分を英語に置き換えて、英文をなぞり読みする

なぞり読みは1回やれば十分で、2回以上やると数字を覚えてしまう。

②赤シートで答えを隠して、確認用ノートに数字を記載する

③親御さんが丸付けして確認

非常にユニークな方法ですね。

複数形だからsがつくとか、単数の前にはaがつくとかの説明は不要だそうです。

たくさん暗記するうちに子どもは自然に身に着けてくれます。

これを1日15英文程度を目安に行い、1週間に25英文を暗記することを目指します。

英単語も一緒にやると結構なハードワークなので、1日に行う数や1週間での目標はお子さんによって調整が必要だと思います。

Dr.パパス
Dr.パパス

子どもがやる気を失わずに続けられる目標を上手に設定するのが最も重要

と個人的には思います。

長文の構造は英文パズルで楽しみながら

最後は長文の理解です。

英文法をセンテンスごと理解したら、あとは長文読解ですよね。

論文や新聞といったロジカルな英文は構造が決まってるのだそうです。

ストーリーの構成

①イントロダクション(つかみ)

②ライジングアクション(盛り上がり)

③クライマックス(焦点)

④フィーリングアクション(話の収束)

このストーリー構造に則って物語を考え、センテンス毎に画用紙に書きます。

著者はこのセンテンスカードを家の中において、探し集めつつ意味が通るように並び替える、というゲーム間隔で長文の構造を身につけさせたようです。

この時も並び順が間違えてもスルーするのが大事なのだそう。

子どもは長い目で見れば勝手に正しい順番を理解してくれるようです。

感想

いかがでした?

今回は、「成功する家庭教育 最強の教科書」の中から使える!と思った英語勉強法を紹介しました。

まとめると

Take Home Message

●英語は暗記が基本

●英検を使って小学生から英語学習を

●英単語は1週間20個を目標に平日毎日すすめる

●英文法は、センテンス毎に丸暗記(1週間に25本)

●長文の構造はパズル感覚で楽しく身につける

といった感じです。

英単語やセンテンスを知っていた法が英会話にも圧倒的に有利です。

そのため、本書の方法は非常に有効だなと思いました。

一方ですべての強化を暗記に頼るというのはちょっとどうかなと思いました。

特にAI本で紹介したように数学や理科は暗記のみでは応用に対応できません。

しかも脳がサボる可能性もありますしね。

とは言え、英語教育以外にもto doリストの活用法など、教育方法としては他の本で紹介されてないような方法もあり、一読の価値のある本かと思います。

興味がある方は是非手にとってみてください。

良いところ

  • 英語学習方法は具体的で参考になる
  • 英語は丸暗記に関しては賛成
  • ディスるよりハグする

イマイチなところ

  • ちょっとスパルタ?
  • 一人娘の成功例が目立ちすぎ
  • 暗記のみでは読解力が・・・

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

明日からの子育ての参考になると嬉しいです。

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